薄毛治療、特にAGAによる薄毛の改善は医療行為となり、クリニックでしか受けられませんでした。今でも医療による治療がメインの領域ではありますが、ビタミンラッシュのアドバイザーを務めてくださっている佐藤航さんが経営する髪質改善・育毛サロン「PLUM」では育毛ケアを行っていてとても評判がよいのです。
いったいどんな施術を行っているのか、、、取材してきました!
AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)とは?
私は、2016年ごろに美容外科系列のAGAクリニックに取材した経験があり、その時に薄毛についてたくさん勉強しました。
AGAのメカニズムはこうです。男性ホルモン(テストステロン)→発生する酵素「5αリダクターゼ」によって→DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、これが毛母細胞の毛乳頭で悪さをして髪の成長を抑制してしまいます。FAGAも原理は同じで、女性にも男性ホルモンは存在し、同じ状況が起きるそうですよ。
AGA治療はフィナステリドの経口摂取による5αリダクターゼ発生の阻害(守りの治療)に加え、ミノキシジルの経口摂取および頭皮塗布により血行促進(攻めの治療)を行い、髪の成長を正常に戻していく、、、というものでした。
ミノキシジルの頭皮塗布は、市販の育毛剤でも行えますが、フィナステリド・ミノキシジルの経口摂取はクリニックによる医療行為(処方)に限定されていたはずです。
現在の薄毛治療・育毛ケア
今では、良質な育毛剤の頭皮の塗布だけでも、かなり改善が期待できるそうなんです。薬に頼るのはちょっと…という、まだ進行していない人にはおすすめの方法。ただし、条件があります。「バジル領域に成分を届ける」ことができないと、効果がないそうです。
最近の研究でわかったことで、髪が生える・抜けるをコントロールしているのは、毛乳頭・毛母細胞ではなくバジル領域であるということ。
実際、毛髪は頭皮の毛根にある毛球部で活発に細胞分裂がおこなわれ成長する。そして毛球部は、主に毛乳頭と毛母細胞から成っており、毛髪の成長を司っている。<br>ところが、最近の知見では、毛髪をコントロールしているのは毛球部では無くバルジ(Bulge)領域であることがわかった。このバルジ領域には毛包幹細胞(Keratinocyte stem cell)と色素幹細胞(Melanocyte stem cell)が存在し、毛包幹細胞は「毛髪」を形成する角化細胞になり、色素幹細胞は色素細胞となり「毛の色」を形成する。つまり、このバルジ(Bulge)領域を活性化させる事こそが毛髪関係の幹細胞を活性化し、発毛を促す事になると言うことだ。
出典:医者が知らない医療の話|「発毛」について II|e-doctor
なるほど、知らない間に育毛ケアも進化しているんですね!
現在では、このバジル領域に「ヒト幹細胞」を入れることが、育毛ケアで主流になっていて、クリニックでも施術が行われているそうです。血行促進となるミノキシジルは、長期利用での副作用が懸念されているそうで…。
ヒト幹細胞が入った育毛剤は、普通に塗布するだけだとバジル領域に届かないので、クリニックの治療では注射針で届けるそうです。
では、美容室などの育毛サロンでは、頭皮への塗布のみのケアなのでしょうか…?
美容サロンで行う育毛ケアとは
シャンプーやトリートメントに含まれるシリコーンと皮脂や垢などがが混ざってできたゼラチン状の塊(グリーズ化)は、長期滞在で紫外線と乾燥で固形化して毛穴をふさぐそうです。注射針でしか届かないのは、それに阻害されて、育毛成分がバジル領域まで届かないからだそうです。
しかし!良質なヘッドスパを行うことで、毛穴の詰まりを取り除き、塗布するだけでもヒト幹細胞をバジル領域に届けることが可能となるそうです。
美容サロンの育毛ケアの流れ
- 月1回の育毛専用ヘッドスパ
- 自宅での頭皮クレンジング
- 自宅でのヒト幹細胞を処方した育毛剤の塗布
これを半年~1年続けます。効果には個人差はありますが、結果が出ている人が多いそうですよ!
医療はちょっと…という方はぜひ。美容室でカットなどと合わせて施術してもらえることも魅力ですよね。
PLUMでは、契約後に指定のAGA専用育毛剤をメーカーから仕入れるので、今回AGAケア専用アイテムのお写真は撮れませんでしたが、同じブランドの通常の育毛剤を撮影させていただきました。進行したAGA以外の薄毛予防・育毛に利用しているそうです。クレンジングローションのメイン成分はなんと海水!これで毛穴の詰まりが取れるそうですよ、スゴイ!
佐藤航さんのコラムもお読みくださいね!「ついに美容室でAGAケアができる時代に!!」